30年間で約4000例のがん手術を執刀した済陽高穂(わたようたかほ)先生が、手術、抗がん剤、放射線の三大療法だけでは「がんを治すには限界があるのではないか。」と疑問をいだき、食事療法で治癒率を大幅にアップさせることを実践されてきた。
済陽(わたよう)先生の書かれた『今あるがんが消えていく食事』(ビタミン文庫)を読んで、今ほんおじが行っている食事療法に確信が持てたり、新しいことも知ることが出来大変参考になった。この本では「がんの食事療法の基本方針」として8つの項目を挙げている。
限りなく無塩に近い食生活
動物性(四足歩行動物)たんぱく質・脂肪の制限
新鮮な野菜と果物の大量摂取
胚芽成分及び豆腐の摂取
乳酸菌、海藻、キノコの摂取
ハチミツ、レモン、ビール酵母の摂取
オリーブ油、ごま油の活用
自然水の摂取+禁酒・禁煙
ほんおじは上記項目の70%は既に半年以上実行している。残り30%は出来ないこともあるが早速改善に努力していきたい。
しじみ、ナス、なめこ、野菜、長ねぎ、京風、白みそ、ごぼう、小松菜そして豚汁。パリ在住の知人O女史が送ってきてくれた私の好きなインスタント味噌汁だが、こんなに種類があるとは思わなかった。
彼女は東京経由北京に来るつもりで購入してくれたのだが、急遽タイ・バンコックに行くことになってしまった。この味噌汁はバンコックから送られてきたのだが、東京ーバンコックー北京と長旅をした随分高価な味噌汁なので大事に心していただくことにしたい。
味噌汁は食事療法に欠かせないので一日一杯いただく。味噌の原料である大豆だけでなくまたこの中のしじみ、なめこ、野菜類など貴重な具もたくさん入っている。味噌汁は3~4人なら作った方が良いが、一人だけのことが多いためインスタントになることが多い。気になる塩分は一杯当たり2g前後だが、ほんおじの場合一日塩分6g以下の目標値にこの2gは加味してある。
それにしても最近のインスタント味噌汁は美味しい
治療には食事療法が最も重要だと思っているが、食品をアルカリ性食品と酸性食品に分けてなるべくアルカリ性食品を摂りましょうと説明している記事は少なくない。
一方医療に携わる人の多くはアルカリ性と酸性に分けることは、健康にとって何の意味もないと言う。その根拠は「アルカリ性と酸性かは、食物を燃やして残った灰を水に溶かして調べ、硫黄やリン、塩素などが多い食物は酸性、カリウムやマグネシウム、カルシウム、ナトリウムなどが多い食物はアルカリ性に傾く。」従い、ミネラルの成分を大ざっぱに示しているだけであり、栄養学的な意味は全くないという。
しかし、血液が弱アルカリのpH7.4~7.5だから、酸性食品を避け、アルカリ性食品を食べて血液をアルカリ性に保つべきだと思っている人は今やいないと思う。多くの人が、野菜ばかり食べようが、肉ばかり食べようが血液は弱アルカリのpH7.4~7.5になることを知っているから、血液を弱アルカリにしようと思って食品を選んでいるわけではないのだ。
いろいろな記事を読んでいて面白いことに気が付いた。
医療に携わる人は、【積極的に摂取する食品】と【制限する食品】という言葉で分けて具体的な食品を紹介しているが、実は【アルカリ性食品】と【酸性食品】で分けて紹介している食品と内容が同じなのである。偶然なのか、因果関係があるのか判らないが、結果的には言葉の使い方だけの問題になってしまう。
ほんおじはこれからも【積極的にアルカリ性食品】を摂って【酸性食品を制限】していくつもりである。
ほんおじの新婚生活は北九州市小倉で始まったのだが、先輩がお祝いにくれたオウムで大変な騒ぎになった。言葉は覚えないし、かなり凶暴なオウムで鳥籠をくちばしでこじ開け外に出てくる。毎日家を守っている妻は、鳥籠から飛び出して部屋の中を飛び回っているオウムと戦う羽目になった。丈夫な鳥籠に変えても、またしつこく毎日鳥籠をこじ開けてようと頑張りついには抜け出してしまう。妻はある日部屋の中で飛び回るオウムを、窓を開けて「出て行け!!」と追い出してしまった。仕方の無いことである。
このオウムの餌は「ひまわりの種」で、口の中に種をくわえかなり早いスピードで殻を吐き出し実を食べる。
1976年冬初めて北京を訪れた時、「ひまわりの種」を食べている中国人が多いのにびっくりした。鳥の餌を食べているというのが第一印象だった。そして、あのオウムもびっくりするであろう素早さで殻を捨て実を食べている。
調べてみると「ひまわりの種には葉酸、ビタミンE、鉄分、亜鉛、繊維、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、マグネシウム、カルシウム、カリウム、良質のたんぱく質、トリプトファン、リノール酸(トナリン)など幅広い種類の栄養分が含まれ、健康な体を保ち、コレステロールを下げる効果がある。」と書いてあり、健康のためには一日スプーン一杯(殻無し)程度を食べ続けると良いそうで、生活習慣病の予防、改善効果、他にも、高血圧や貧血を防ぎ、脂肪を燃焼させる上、若返りの効果があるとも説明している。
あれから36年たっても、ほんおじは「ひまわりの種」の食べ方があのオウムのようにはならず、恥ずかしながら人に殻を剥いて貰って実を食べている。
あくまで自分勝手な考えであるが、飲みにくい、まずいものは口にしないことにしている。「良薬口に苦し」というが苦い薬は飲みたくない。北京にいれば信頼できる知人の漢方医もいるし、がんの治療に良い調合もしてくれるが、大分飲みやすくなったとはいえやはりまずくて三日と続かない。そのかわり漢方薬に使われる食材を料理に活用するように努力はしている。
サプリメントの中でも飲んだあとで、胃からいやな臭いが戻ってくるのもあるのでこれも避けている。たんぱく質の粉を湯に溶かして飲むのも美味しくない。果物や蜂蜜を混ぜたが本来のまずい味が消えなかった。
ほんおじは基本的に好き嫌いはないが、料理で身体にいいからといって美味しくないものは無理に食べない。塩分控え目についてこのブログで掲載したが、ただ塩分を少なくしたのでは美味しくなくなってしまう。酢や胡椒を少量加えることなどにより味をカバーするようにしている。
少し我がままに聞こえるかもしれないが、どんなに身体に良くても嫌なものを無理に飲食する気分の悪さの方がストレスなど身体に害があるような気がしてならない。病人でも楽しく飲食したいのです。写真:以前よくお客さんを案内した300年の歴史のある北京同仁堂北海店
NHKは昨年6月24日シリーズ2回目のシリーズ減塩(2)“美味しい減塩大作戦”を放送している。多くの方が病期と戦うために減塩に努力しているが、家族の応援がなければ出来ないことがよく判る。また、大変な労力をかけて減塩しながら美味しい加工品を製造されている会社にも頭が下がる。
がんの食事療法を指導する西台(にしだい)クリニックの済陽高穂(わたよう たかほ)院長のお話しは、専門家であることと実際の蓄積したデータで説得力がある。
10年前、外科医として都立病院に勤務し、「がんは切って治すもの」と信じて疑わなかった済陽さんは、その信念を大きく揺るがすデータを目にした。済陽さんたちが実際に手術した患者のほぼ半数が5年以内に亡くなっていた。国内外の資料を調べると、"食事"が免疫力や代謝を高め、がんの治療にも役立つことが分かり、そこで食事指導を徹底した結果、生存率は71%まで改善。しかも、がんが治癒、または改善した人が全体の64%に達した。
<済陽(わたよう)医師が提唱する食事療法のポイント>
【制限するもの】塩分・牛や豚などの動物性タンパク質、脂肪など
【積極的に摂取するもの】野菜、果物、ハチミツ、レモン、胚芽(玄米など)、豆、イモ、ヨーグルト、海藻、キノコ、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油など
<そのほか参考になったデータ>
しょう油と酢を使う簡単調味料の作り方(服部先生):しょう油と酢の分量を半々入れて混ぜるだけ。これで塩分は半分に。(早速実行している)
スタジオで紹介した、調味料大さじ1杯に含まれる塩分量:
・しょう油...............3グラム
・味噌....................2.2グラム
・トマトケチャップ....0.6グラム
・マヨネーズ............0.2グラム
以上を参考にして塩分を一日8g以下にするように心がけていく。
現在、塩分控えめにしているつもりのほんおじのある日の1日の食事で塩分量を計ってみた。
朝食:パン80g、バナナ1本、100%野菜ジュース(添加物無し)コップ一杯、ヤクルト1本
食パン100g中には1gのナトリウムが含まれている。ナトリウムから塩分量を出す計算式がある。
ナトリウム量(ミリグラム)×2.54÷1000= 食塩相当量(グラム)
800mg×2.54÷1000=2.032≒2.03g
昼食:野菜たっぷりのラーメン
ラーメンの表示にはナトリウム1700gと表示されていた。
1700mg×2.54÷1000=4.318≒4.32g
夕食:もやしとピーマンの炒め物(塩5.5g)、しいたけと豚肉そぼろ(塩5g)、トマトと卵のスープ(塩3g)以上三人前
(5.5+5+3)÷三人前=4.5g/人
一日の塩分摂取量計:2.03+4.32+4.5=10.85g
こんなに多いとはショックです。パンとかラーメンのナトリウムの量も予想以上に大きい。
明日からまず一日8g以下を目指すことにした。(写真は8gの塩)
ネットで探すと適塩については、驚くべきほどに情報がたくさんある。日本人の現実の食塩摂取量の平均は、一般成人男性11.4g、一般成人女性9.8g。(厚労省 平成22年 国民健康・栄養調査より)
昨年6月17日にNHKで放送した、シリーズ減塩(1)“減塩後進国”ニッポンによれば、日本と世界の食塩摂取目標量は、かなりの差があることが判る。
日本人の食塩摂取目標量:一般成人男性(目標量)食塩9g/日未満、一般成人女性(目標量)7.5g/日未満(厚生労働省)
WHO(世界保健機関)の目標量:一般成人(目標量) 食塩5g/日未満
アメリカの目標量:一般成人(目標量) 食塩相当量3.8g、一般成人(耐用上限量)食塩相当量 5.8g
イギリスの目標量:一般成人(目標量) 食塩3g/日未満
確かに、日本が減塩後進国であることがわかる。塩(塩化ナトリウム)を必要とする理由は体に不可欠なミネラルである「ナトリウム」を摂るためである。ナトリウムの摂取量が、ゼロになったら命にかかわる。しかし、ナトリウムは天然の食品、とくに海藻や魚介類といった海産物にも含まれているし、普段食べている食パンにも100グラム中に1グラム含まれている。癌との関係で言えば塩分の取りすぎが、主に胃ガンに悪影響を与えるというのが専門家の一致した意見のようだ。
いずれにしても塩分の摂りすぎは、高血圧にもつながるし良いことで無いことは間違いない。食事療法を開始してから約3ヶ月、ごま塩の塩を止めた、味噌汁は薄めにした、塩漬けの魚はやめた、塩の多いおしんこはやめた、餃子を食べる時は醤油でなく酢で食べるなど自分なりに塩分を抑えているが、実際一日の塩分摂取量がどれくらいなのか早速調べてみることにした。
5年前から使っているバンベンのモンゴル岩塩(写真)
一日に野菜と果物を合計500g食べると良いというが、一体どのくらいなのか内容的にも量的にも実感が湧かない。そこで下一桁まで計れる電子秤をいつものようにネットで購入した。(写真25元約325円)
1月某日の野菜と果物
果物:100%濃縮ブドウ 計測すると276g(大カップ)だが、濃縮還元法を調べると保存目的で400~600%まで水分を飛ばしてに濃縮し、必要な時50~100%の水分を補充しても100%濃縮ジュースの表示が出来るとされている。適当だがぶどう換算は、半分の138g/人とする。
バナナ 1本 中身のみ110g
野菜:ほうれん草 426g(3人分) 約142g/人 ほうれん草のにんにく入り胡麻和え
枝豆の豆 300g(3人前) 約100g/人 豆入り豚肉そぼろ(豚肉は少な目)
その他:豆腐半丁、ねぎ1本(3人前) 味噌汁 計算に含まず
胡麻20g/人 ご飯にふりかけ
栗100g/人 焼き甘栗(12個)
外食(昼食) 野菜たっぷりの羊スープ 計算に含まず
合計すると610gだ。正直なところ果物野菜を意識して摂るのは生まれて初めて。これからもときどき計ってみる。経験を積めば外食でも野菜分量はつかめてくると思う。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
最近のコメント