一般的には「中咽頭がん」というのは聞きなれないし、ほんおじ自身この病になるまでは聞いた覚えがない。今回のブログは面白くない内容で恐縮だが、この話しをしないと何を頑張っているのか理解し難いと思うので、しばしお付き合い下さい。ほんおじもいろいろなものを読んだり聞いたりして知った内容です。
「中咽頭」の場所
「中咽頭」は口を大きく開けた時、口の奥に見える場所で、いわゆる「のどちんこ」と呼ばれる突起した部分と、その上のうわあごの軟らかい部分、扁桃腺も口の奥の左右にあり「中咽頭」の一部で、口の奥の突きあたりの壁、 そして舌のつけ根も中咽頭に属する。それより上の部分が上咽頭、下が下咽頭になる。「中咽頭」は、食物や空気の通路で、食物を飲み込む嚥下(えんげ)や言葉を話す構音(こうおん)をうまく行うための重要な働きをする。
「中咽頭がん」の発生率は非常に低い
頭頸部(主として耳鼻咽喉科が診療する領域)自体、がんの発生頻度は少なくがん全体の約5%といわれている。 中咽頭がんはその中に含まれその頻度はさらに少なく、 頭頸部がんの約10%にすぎない。日本では、年間1,000~2,000人程度に発症する比較的まれながんである。 地域的には九州、沖縄など南の地域に多く発症する傾向にあり、強い酒などが原因ではないかといわれているらしい。男女比では他の頭頸部がんと同様に圧倒的に男性に多く、好発年齢は50~60歳代で、比較的若い人にもみられる。
「中咽頭がん」の症状
中咽頭がんの初期症状は、食物を飲み込むときの異和感、しみる感じなどで、 やがてのどの痛みや飲み込みにくさ、しゃべりにくさなどが少しずつ強くなり、さらに進行すると耐えられない痛み、出血、開口障害、嚥下障害、 呼吸困難など生命に危険をおよぼす症状が出現する。ときには、もとのがんそのものによる症状がほとんどなく、頸部へ転移したリンパ節の脹れだけが唯一の初発症状となることもある。ほんおじの場合がそれでそれまで大きな兆候は無く、昨年8月右頚部のリンパ節が脹れだしたのである。今頃、食物を飲み込むときの違和感やしみる感じとやや痛みがある状況である。
レベルIV期
レベルI、II期といった比較的早期の「中咽頭がん」は、放射線治療などで治りやすいがんだそうだが、ほんおじのようにリンパ節に転移してその大きさが30mmを超えている場合はレベルⅣとなり、40%弱という5年生存率になる。また、中咽頭がんの特徴に重複がんの発生率が20~30%と非常に高いことがあげられ、他の領域にもがんが生じやすい。中咽頭以外に出現しやすい場所としては、他の頭頸部領域、食道、胃などである。
ほんおじの決断
レベルⅣの「中咽頭がん」でも調べてみるといくつかの治療方法を見つけることが出来たが、かなりつらい治療であることと相当高額な治療費であることもわかった。費用のこと以上に辛い思いをして10年長生きするよりも1年楽しく過ごすことに決めた。自宅での温熱治療、食事療法、サプリメントの三本柱での治療を今続けている。最も重要なのは毎日楽しく生きることが大事で、好きなゴルフなども続けている。8月にリンパ節に転移が判ってから既に4ヵ月半、食欲もあり、リンパ腫の大きさも今のところ収まっている。
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